HGドム試作実験機の塗装レシピとレビュー|スミ入れやデカール仕上げの完成版
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【ガンプラ】HG1/144ドム試作実験機YMS-08Bオリジン版の塗装レシピや塗装における作業工程および完成までをレビューしていきます!
前回の記事では、HGドム試作実験機を素組みで組み立てましたが、今回は塗装を施しての製作です。
HGドム試作実験機の塗装は、どんな色を使えばいいのか?どんな色を調合すると良いのか?出来るだけ誰もが簡単に塗装色を作れるように、原作により近い部分での塗装レシピをご紹介します。
また、HGドム試作実験機のゲート処理やスジボリ、合わせ目消しや下地処理(サーフェイサー)、スミ入れやデカール貼り、トップコート塗布など、完成に至るまでのプロセスやの作業状況を詳しく解説していきますのでお見逃しなく。
【ガンプラ】HG1/144ドム試作実験機YMS-08Bオリジン版を塗装したら、素組みとはどれだけの違いがあるか、ポージングも含めて今から楽しみです!
HGドム試作実験機の塗装レシピ
【ガンプラ】HG1/144ドム試作実験機YMS-08Bオリジン版に付属している説明書内の塗装レシピがこちらになります。
基本的にはHGドム試作実験機の塗装レシピは、付属の説明書通りに色合いを調合するとベストなのですが、今回は宇宙戦仕様という事で、地上戦仕様の胸部クリアパーツは使わないので、クリアレッドは必要ありません。
さらに出来るだけ簡素化するために、私なりに考えた今回の【ガンプラ】HG1/144ドム試作実験機YMS-08Bオリジン版の塗装レシピは「5色」用意すれば大丈夫です。
・ブラック
・MSグレージオン系
・ホワイト
・モンザレッド
・ティターンズブルー2
全てミスターカラー(MR.COLOR)の半光沢になります。
<胸部・腰部・膝部・足底・ショルダーアーマー・手>
ブラック(90%)
ティターンズブルー2(10パーセント)
完全な「黒100%」と言う塗装色ではなく、少しブルーが入ってるので重厚な重さは感じないと思います。
鮮やかな黒ぽっさが印象的な仕上がりです。
<腕部・ランドセル・足部・股関節部>
MSグレージオン系(60%)
ホワイト(40%)
hgドム試作実験機のグレーはどちらかと言うと「ライトグレー」です。
もう少しホワイトを混ぜても良いかな?と言った感じでもあります。
<脚部・腕部>
MSホワイト(100%)
ガンダムにも使っているMSホワイトを、そのまま調合する事もなく使用しました。
スポイトで数滴、希釈はしていますが付着はとても良いですね。
スジボリがはっきりしているのが特徴です。
<頭部・ビームサーベル>
モンザレッド(100%)
使用するパーツが少ないので、モザンレッドを単色でそのまま使用しています。
ドム試作実験機ににおいて、頭部の「赤」はとても印象的な部分なので、サーフェイサーを白地にして塗ると、鮮やかな赤色になります。
ビーム・サーベルも同じ配色にしています。
<ビームバズーカ>
MSグレージオン系(70%)
ティターンズブルー2(30%)
ティターンズブルー2を少し強めに調合しているので、若干、青っぽく見えます。
ランドセルや腕部と同じ色にならない様に工夫してみました。
全体的に言える事ですが、ブラック・ホワイト・グレー・モンザレッドの4色に、ティターンズブルー2をブラックやグレーに混ぜてあげる事で、鮮やかな深みのある色になり、ドムの重さを柔らかくしてくれます。
HGドム試作実験機の塗装までの工程
HGドム試作実験機を実際に塗装して完成させるまでの作業工程を確認しておきましょう!
1.合わせ目消し
2.スジボリ 3.洗浄 4.乾燥 5.下地処理(サーフェイサー) 6.塗装 7.スミ入れ 8.デカール貼り 9.トップコート塗布 10.完成(ポージング)撮影 |
作業工程としては大きく分けて10個ほどあるのですが、最後はポージングの撮影なので作業ではないですね(汗
では、1つずつ作業工程を遂行していきましょう!
HGドム試作実験機の合わせ目消し
HGドム試作実験機の合わせ目消しは、脚部スカートの部分とショルダーアーマー、腕、胸部の4カ所程度になります。
今回はパーツ同士の合わせ目がズレたり隙間が出来たりする事がないので、タミヤ接着剤を使って合わせ目消しを行っていきます。
パーツの合わせ目部分にタミヤセメントを塗り、パーツを結合させます。
タミヤ接着剤でも、流し込みタイプでも、どちらを使っても大丈夫です。
今回は流し込みタイプを使用しましたが、接着剤がきちんと乾燥するまで2~3日間は放置しましょう。
せっかちな人?はドライヤーなど当てると、その日のうちにヤスリ掛けも可能ですが、保証は出来かねます(汗
今回もゴッドハンドの「神ヤス」を400番から1,000番までを順番に使ってかけていきます。
では、実際にHGドム試作実験機のスカート部合わせ目消しにチャレンジしていきましょう!
まずは400番で。
あまり強く擦ってないので微妙ですが、この時点でほとんど合わせ目が目立ちません。
次は600番をかけていきます。
この程度の接着剤のはみ出しであれば、400番スタートではなく、600番からスタートしても良い感じです。
コツとしては、あまり接着剤が外にこぼれない様に接合させると、ヤスリ掛けがとてもスムーズに進みます。
では、800番をかけてみましょう。
もう、合わせ目がほとんど目立ちませんね。
後は周囲を滑らかに仕上げる作業になります。
1,000番でヤスってみましょう。
1,000番の紙やすりで研いでみると、合わせ目消しに少し白い筋は残っていますが、ほとんど目立たなくなっているのがわかると思います。このくらいのスジであれば、サーフェイサーを吹き付けるだけで消えてしまうので、全く問題ありません。
塗装なしの合わせ目消しであれば、この後、1,200番 1,500番 2,000番とかけて仕上げていくのですが、今回は塗装するので1,000番で終了します。
腕や肩のショルダーアーマー、胸部の合わせ目も、同じ様に施していきます。
ガンプラの塗装においては、もしもパーツ同士の合わせ目に隙間やズレがある場合は「パテ」など使う方が望ましいです。
特にパーツ同士に隙間が出来る場合は、この「タミヤパテ」は乾燥性も良いですし、ヤスリ掛けも楽なので、ガンプラ塗装を行う方は持っていた方が重宝しますよ!写真はグレー色ですが、ホワイト色もあります。
スジボリ
HGドム試作実験機の合わせ目消しが終わったら、次に各パーツへの「スジボリ」を行います。
塗装前に一度、モールドの入ってる部分をスジボリしたり、ディテールとなる部分をハンドルスピナーで掘ったりします。
今回のスジボリで使うのはスジボリ堂の「TMCタガネ 0,15mm」です。
BMCタガネも最近は「売ってない!」「買えない!」と言った声をよく耳にします。
hgドム試作実験機の腕に入っているモールドを、もう一度なぞってスジボリします。
すでに入っているモールドを掘りなおす感じなので、2,3回行えば大丈夫です。
スジボリをやっておくと、塗装後の「スミ入れ」が非常に楽に入ってくれるので、すでにモールドがある場所は、数回でいいので引いてあげるといいです。
また、小さな円形の部分はピンバイスを使って円形モールドに変えていくと、ディテールアップにもなります。
ピンバイスは貫通させない様に注意しながら行います。
hg ドム試作実験機はガンダムやザクの様に、モールドやディテールが少ないので、自分で情報を追加すると、オリジナリティが増しますよ。
パーツの洗浄
HGドム試作実験機の合わせ目消しやスジボリを行ったら、塗装前に一度、パーツを全て洗ったほうが良いです。
合わせ目消しで行ったヤスリ掛けによるプラスチックの粉やほこり、指紋など付いていると、下地処理のサーフェイサーを吹き付ける時に跡が残ったりするので、必ずパーツは洗ってください!
実は・・・
すっかり画像を撮り忘れてて、仕方ないので次に塗装を行う予定の「hg シャア専用ゲルググ」の洗浄画像を掲載しておきます(汗
ザルとボウルを用意して、水を入れて各パーツを洗います。
洗剤を使うとよりキレイに落ちますが、今回は水洗いのみ。
洗い終わったらボウルだけあげて、水を切りましょう。
パーツの水を切る時にドライタオルなどで拭くと乾燥時間が少なくて良いと思います。
パーツの乾燥
パーツを洗い終えて綺麗に水が切れたら、再度、パーツをクリップに挟めて並べ乾燥させます。
しっかり乾燥したら、次から塗装に入るので、あらかじめパーツの色分けをして並べておくと良いです。
サーフェイサーで下地処理
【ガンプラ】HG1/144ドム試作実験機YMS-08Bオリジン版のパーツを塗装する前に、サーフェイサーを使って下地処理を施します。
下地処理は細かな傷のチェックも出来ますし、塗装のノリも良くする効果があるので必ず行いましょう!
今回は3種類のサーフェイサーを使っていこうと思います。
<ガイアノーツ NAZCA(ナスカ)N005 メカサフ スーパーヘヴィ>
さすがスーパーヘヴィ・・・すでに黒いです!
名前の通り、非常に濃い色のサーフェイサーですね。
<ガイアノーツ NAZCA(ナスカ)NP002 メカサフ ライト>
ライトの割には濃い感じですが、とてもしっかりとした付着でしっとりしています。
噂通り、ガイアノーツのメカサフは下地処理がしっかりとなじむので、サーフェイサーの吹付だけでも組み立てられる感じです!凄い!
<Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 ホワイト>
ホワイトはあえてMr.ホビーを使ってみました。
以前から買って用意してたんですが、使う機会が全然無かったので、今回チャレンジしてみました。
非常にムラなく綺麗に塗れるスタンダードなサーフェイサーですが、乾いてきたら少しザラザラした感じがあるので、塗装は必要かなと感じます。
全てのパーツを下地処理(サーフェイサー)しました。
左からホワイト、メカサフ ライト、メカサフ スーパーヘヴィです。
とりあえず、乾燥するまでの2~3日間は放置しておきます。
HGドム試作実験機の塗装レビュー
【ガンプラ】HG1/144ドム試作実験機YMS-08Bオリジン版のパーツを塗装してみました。
エアブラシはいつもの通り「タミヤ スプレーワーク パワーコンプレッサー」です!
まあ、これしか持ってないんですけど・・・(汗
全体のパーツを吹き付けた直後の画像です。
色ごとに見ていきましょう!
白は下地処理に使ったサーフェイサーだけで完成でもいいのですが、今回はあえてホワイトを塗ってみました。
文句なしの純粋な「白」です。
頭部やビームサーベルの「赤」は、下地がホワイトだったので、鮮やかなレッドに仕上がっています。
ランドセルや手首、足部のライトグレー色は、狙い通りの明るめな色になりました。
調合が良い感じです。
本体や脚部の「黒」ですが、ティターンズブルーを混ぜているので、重厚さと深みがあります。
ヒート・サーベルです。
写真を写す角度が悪いせいか、暗めに見えますが、実際は凄く鮮やかなレッド色です。
完全に乾くまで2~3日間は放置しておきます。
次の作業工程がスミ入れになるので、きちんと塗装面は乾かす必要があります。
ドム試作実験機の塗装後から仕上げまでの工程
【ガンプラ】HG1/144ドム試作実験機YMS-08Bオリジン版のパーツ塗装が完了したので、次からはスミ入れなど行っていきたいと思います。
完成まであと少しです!
HGドム試作実験機のスミ入れ
hgドム試作実験機に使うスミ入れ塗料は「タミヤ スミ入れ塗料ブラック」です。
早速、スミ入れしていきましょう!
脚部のスジボリの中にスミ入れしていきます。
少しド派手に入れすぎた感がありますが、3分くらいで乾くので、乾いた後に綿棒ではみ出したスミをふき取っていきます。
綿棒にはタミヤの「エナメル溶剤」を少し染み込ませておくと、ふき取りが綺麗にできます。
この様な感じで、スミ入れが必要なパーツを全て施していきます。
スミ入れ時は周囲がどうしても汚れてしまいますが、慌てずに綿棒で優しくふき取ると、キレイに仕上がります。
スミは3分程度で乾いてしまうので、10分も20分も放置しておくと逆にふき取りにくくなるので、5分以内にはふき取り作業を行うといいです。
HGドム試作実験機のデカール貼り
hgドム試作実験機に付属のデカール(マーキングシール式)です。
水転写式デカールではありませんが、この付属シールを張り付けていこうと思います。
脚部スカートのデカール貼りです。
ピンセットでシールを剥がして、綿棒で丁寧に貼り付けていって下さい。
脚部のデカールを貼り終えた画像です。
hgドム試作実験機のデカールはかなり貼る場所がありますし、細かな作業になるのでゆっくり行ってみて下さい。
トップコートで仕上げる
デカールを貼り終えたら、最後の仕上げ「トップコート」を吹きかけます。
今回使用するのはお馴染みの「MR.HOBBY TOPCOAT 半光沢」です。
吹きかけた後に乾燥させて、ユニットごとに並べてみました。
スミ入れもデカールもトップコートも、全ての作業工程を終了したので、いよいよ組み立てていきましょう!
どんな感じになるかワクワクしますね♪
HGドム試作実験機の塗装完成後のポージング
【ガンプラ】HG1/144ドム試作実験機YMS-08Bオリジン版の塗装及び今回の作業工程をすべて終えたので、組み立ててポージングをレビューしていきますね!
今回のhg ドム試作実験機の「塗装」やスミ入れ、デカール、トップコートを施した作品がこちら。
*前回のhg ドム試作実験機の「素組み」での完成形がこちらになります。
まるで違うガンプラですね(笑)
まずは武器(ウエポン)類を持たない、素の「HG ドム試作実験機」をいくつか紹介します。
ヒートサーベルを持った「HG ドム試作実験機」
続いては、ビームバズーカを構えた「HG ドム試作実験機」。
ヒートサーベルとビームバズーカを装備したHG ドム試作実験機。
おまけで、【ガンプラ】HG1/144シャア専用ザクMS-06Sオリジン版と並べてみました。
やはり塗装やスミ入れ、デカールなど貼り付けるとプラモデル感が無くなり上質なリアル感が増えてきますね!
まとめ
【ガンプラ】HG1/144ドム試作実験機YMS-08Bオリジン版の塗装レシピや塗装における作業工程などのレビューはいかがでしたでしょうか。
今回の作業工程は
・合わせ目消し
・スジボリ
・パーツ洗浄
・パーツ乾燥
・下地処理(サーフェイサーの吹付)
・塗装
・スミ入れ
・デカール貼り
・トップコート
上記の様な流れになりますが、行う作業は実に多いです。
しかし、苦労した分、素組みのhgドム試作実験機と比べると、塗装など施した方がプラモデル感が無く上級感に溢れてますし、とにかく色もデカールもスミ入れ部分もカッコいいですよね。
他にディテールアップを狙うならウェザリング(汚し)やバーニアの改造、動力パイプのメタル化など出来る事はまだまだあるのですが、そこは違うプラモデル作成の時にでもご紹介していきます!