【ガンプラ】スミ入れにオススメのエナメル塗料やペン|拭き取り方のタイミングやコツも紹介
ガンプラの「スミ入れ」におすすめのエナメル塗料やペン、マーカー等ご紹介していきます。
プラモデルの「スミ入れ」はガンプラ初心者でも簡単にできる「スジボリ」への塗料入れになり、ディテールアップの流れにものれますし、ただ単に素組みで組み立てるよりも、完成したガンダムのプラモデルが格段に見栄え良くなるので、ガンプラ初心者こそ、挑戦してみてほしいテクニックになります。
ガンプラのスミ入れに最適なのはエナメル塗料だけでなく、シャープペン(シャープペンシル)やマーカーなどのペン類もあるので、詳しく紹介していきますね!
また、スミ入れ後(塗料後)の拭き取りのタイミングや時間、拭き取り方のコツなども合わせて解説していきます!
【ガンプラ】スミ入れにオススメのエナメル塗料
ガンプラのスミ入れにオススメのエナメル塗料をご紹介します!
パーツの色やスジボリの箇所、デザインなどにより色々な色のスミ入れ塗料を使い分ける場合が多くなりますし、人気でよく使われている、おすすめのエナメル塗料を知っておきましょう!
*基本的にスミ入れエナメル塗料に「希釈」や「薄める」といったものはありません。
タミヤ『スミ入れ塗料』ブラック
ガンプラのスミ入れに最もポピュラーに使われているのが、「タミヤ スミ入れ塗料 ブラック」になります。
タミヤのスミ入れ塗料は全て「流し込みタイプ」になります。
流し込みタイプは、スジボリした溝に塗料を落とすだけで「溝を伝ってスミが流れて入っていく」ので、俗に「毛細管現象」とも言われています。
ガンダムのシールド(盾)にスジボリして、そこへスミ入れを行ってみましたので、比較しながら見ていきましょう!
ちなみに「スジボリ」とは、上記画像の様に溝線が付いてる部分で、パーツの好きな場所に「筋を彫る」事から「筋彫り」=「スジボリ」と言われます。
スジボリについては別記事にて詳しく紹介しますね!
かなり分かりやすくしようと思ったのですが、単純にスミを入れすぎました(汗。
しかし、はっきりとした濃い「黒色」だという事が明確ですよね!
スジボリ以外の関係ない周囲にはみ出たスミをふき取ってみました。
スミ入れ塗料の拭き取り方は「綿棒」に「エナメル塗料溶剤」を染み込ませて、綿棒を転がすようにふき取るのがコツです!
鮮やかにスミ入れが出来ましたし、くっきりとした色なので目立ちますね。
タミヤスミ入れ塗料ブラックは、はっきりとした印象になるので、モデラーさんには最もスタンダードに使われているスミ入れ用のエナメル塗料になります!
タミヤ『スミ入れ塗料』グレイ
次はタミヤ『スミ入れ塗料』のグレイになります。
先ほどと同じようにガンダムRX78のシールド(盾)のスジボリにスミ入れを施していきましょう。
先ほどとは反対側のスジボリに「タミヤスミ入れ塗料グレイ」を流し込みしてみます。
う~ん、、、どうでしょうか?見分けがつくでしょうか?
薄っすらとグレイ色だというのを感じていただければいいのですが、白いパーツにグレイは見にくかったかもしれないですね(反省です涙)。
グレイなどの薄い色のスミ入れ塗料は、黒系のガンプラの「スジボリ」や「モールド」と呼ばれる溝の幅が広い部分などによく使われます。
汚し塗装(ウェザリン)でも使う方は時々見かけますが、主に黒いザクとか黒いドムなど、黒系ガンプラに多く使用されています。
タミヤスミ入れ塗料グレイがはみ出した部分を綿棒で丁寧に拭き取りしてみました。
スジボリの部分にスミがきちんと、さりげなく流し込まれて入ってるのがわかると思います。
グレイは薄い系の色になるので、使う用途が限られてくるかな?と言う印象がありますが、デザリングなど行う場合にはよく使われる色でもありますし、さりげなくスジボリを見せたいモデラーさんには人気のスミ入れ塗料になります。
タミヤ『スミ入れ塗料』ダークグレイ
最後に「タミヤ スミ入れ塗料 ダークグレイ」になります。
オススメのスミ入れエナメル塗料・・・全てタミヤのエナメル塗料の紹介になりますが、それだけスミ入れエナメル塗料に関してはタミヤ製品一択で問題ないかと思います。
ガンダムのシールドにもう一度スジボリを行い(スミを入れてしまったので!)再度、「タミヤ スミ入れ塗料 ダークグレイ」を流し込んでみましょう。
ブラックと似ていますが、そこまで黒くないのが、次の拭き取り画像でよくわかると思います。
スミを拭き取ってみましょう。
タミヤスミ入れエナメル塗料ブラックに似たカラーに見えますが、実際はもっと薄いです。
グレイとブラックの中間色って感じですし、とても使いやすい万能型カラーですよ!
ガンプラのスミ入れエナメル塗料はタミヤの「ブラック」「グレイ」「ダークグレイ」の3色を用意しておくと問題ないと思います。
【ガンプラ】スミ入れにアクリル塗料ではなくエナメル塗料を使う理由
ガンプラのスミ入れにおいてエナメル塗料とアクリル塗料の違いを知っておく事が実は重要です。
特にガンプラ初心者の方ならば、スミ入れ塗料に対して「どうしてエナメル塗料なの?」「アクリル塗料じゃダメなの?」といった疑問が出てくると思います。
ガンダムに限らずプラモデルのスミ入れには「エナメル塗料」が最適な理由と「アクリル塗料」では不適切な関係について紹介していきます。
また、エナメル塗料を使用する上での注意点も合わせて解説していきますね。
ガンプラのスミ入れに「エナメル塗料」が最適な理由
ガンプラに限らずプラモデルの「スミ入れ」にエナメル塗料が最適だという明確な理由について解説します。
最大の特徴は、エナメル塗料は乾燥しても「エナメル塗料溶剤」で簡単に落とせるという事なのです。
スミ入れはスジボリした部分だけに綺麗に流し込みが出来たらその後のケアもいらないのですが、スミ入れした周辺にスミが付着したり汚れが飛び散るケースがほとんどです。
そのため、周辺に飛び散った余計なスミを、拭き取って綺麗にする作業が必要になります。
エナメル塗料の場合、乾燥しても綿棒の先端にエナメル塗料溶剤を付けて簡単にふき取る事が出来るので、スミ入れ塗料はエナメル塗料が最適となされています。
■ちなみに、ガンプラのパーツに吹き付けている塗料はアクリル塗料になるので、エナメル溶剤でパーツに塗布した塗料が溶けて消えたりする心配はありません。 |
ガンプラのスミ入れに「アクリル塗料」を使わない理由
ガンプラのみならず、プラモデルのパーツに塗ったりエアブラシなどで吹き付ける塗料は一般的には「アクリル塗料」になります。
エナメル塗料もアクリル塗料も溶剤はあるのですが、用途が違います。
アクリル塗料は乾燥が早く「何度も重ね塗りが出来る」点が優れており、ガンプラ作成においてもパーツの塗装には「アクリル塗料」が使われています。
アクリル塗料にも「アクリル塗料溶剤」と言う、アクリル塗料専用の溶剤はあります。
しかし、このアクリル塗料溶剤は「アクリル塗料の希釈溶剤」と言う、いわば「薄め液」としての位置づけであり、塗装したカラーを綺麗にふき取ると言った仕様ではありません。
アクリル塗装は完全に乾くと、アクリル溶剤を使っても拭き取れません。
なので、ガンプラのスミ入れには、完全に乾いても溶剤で後からふき取り作業が出来る「エナメル塗料」が最適な理由になります。
【ガンプラ】スミ入れエナメル塗料を使うとヒビ割れする原因と対策
ガンプラのスミ入れにおける注意点として「エナメル塗料によるパーツのヒビ割れ」があります。
もちろん、頻繁にひび割れしたり、折れたりする事は無いので「稀」であったり、「レア」なケースではあるのですが、発生する事はあります。
ガンプラのスミ入れエナメル塗料における「ヒビ割れ」の原因や対策について解説していきます。
エナメル塗料でヒビ割れする原因
ガンプラのスミ入れエナメル塗料の流し込みで「ひび割れ」や「折れる」現象には原因があります。
ガンプラってはめ込みしながら作り上げていきますよね!
そのはめ込み部分はかなりの圧力・・・つまりテンションがかかっており、スジボリした部分とスミ入れした部分、はめ込みの部分が近かったり寄っていたりすると、パーツが圧力に耐えきれなくなってヒビ割れしたり、折れたりと言った事態になります。
はめ込み部分とスジボリで掘った部分が近いのはわかるけど、スミ入れは何が関係あるの?と思いますよね。
実はエナメル塗料はプラスチックを削った部分に塗ると、素材に浸透していく働きがあるのでパーツの弱体化に繋がります。
では、スミ入れにエナメル塗料は使わない方が良いのでは?となりますが、対策方法対処法があります。
エナメル塗料におけるヒビ割れの対策方法
ガンプラのスミ入れエナメル塗料における、パーツのヒビ割れやガチ割れには対策方法があります!
1.パーツを塗装した後に「スミ入れ」を行う。
パーツをアクリル塗料で塗装すると少し強固になりますし、スジボリなどの削った部分に直接エナメル塗装が付着しないのでパーツの弱体化を防ぐ事が出来ます。
2.クリアコート(トップコート)を塗った後にスミ入れエナメル塗料を塗る
塗装と同じ仕組みになります。
3.スミ入れしない
これは対策とかではなく、「スミ入れしない」と最初から決めてガンプラを組み立てるという事ですね。
パーツにスジボリした後、直接「スミ入れ」を行うとひび割れが起こりやすいと言っても、確率は低いのですが、気になる方は塗装やクリアコートを塗布してからスミ入れすると良いです。
【ガンプラ】スミ入れにオススメのペン
ガンプラのスミ入れにはエナメル塗料だけではなく、ペン(シャープペン)も利用できます!
こちらは専門店で売られている「ガンダム スミ入れペン」です。
GSIクレオス ガンダム スミ入れペン ブラック
GSIクレオスのガンダム「スミ入れペン」になります(ガンプラ専用)。
シャープペンシルそのものですが、スジボリに直接書けるように、芯のサイズが0,1mm~から作られてて、かなり精巧なシャープペンになっていますし、もちろん、芯の変えも別売りされています。
先ほどのガンダムrx78のシールドのスジボリに、このシャーペンでスミ入れしてみましょう!
私は0.3mmしか芯を持ってないので、スミ入れするのに大変でした・・・
スジボリの幅が0.2mmしかなかったので(汗
シャーペンの芯のサイズはもっと色々と用意しておいたほうが良いですね(反省)
はみ出す事もなくスジボリに沿って書いていくだけなので非常に楽で簡単です!
個人的には何故だか、エナメル塗料でのスミ入れの方が鮮やかできれいに仕上がる感じはしますが、手軽さでは断トツなスミ入れペンです。
ガンダムのスミ入れペンは、たとえスジボリからはみ出したとしても市販の「消しゴム」で消せるので用意しておくと便利です。
簡単なスミ入れなら、このGSIクレオス「ガンプラ専用スミ入れペン」で十分に対応できますね!
【ガンプラ】スミ入れにオススメのマーカー
ガンプラのスミ入れにはマーカーもあります!
GSIクレオス ガンダムマーカー スミ入れ用ブラック
こちらもGSIクレオスが販売している「ガンダムマーカー スミ入れ用ブラック」になります。
ペン先を押し当てるだけで細溝へインクが流れ込む手軽さが人気の、「ガンダムマーカー流し込みスミ入れペン」もありますが、私自身が持っているのは、シャープペンシルと同じようにスジボリをなぞるタイプのマーカーです(画像)。
流し込みタイプも良いのですが、どうせ流し込むならエナメル塗料を使った方が良いなと言う考えで、流し込まないタイプのマーカーをお勧めします。
スジボリをなぞってマーカーでスミ入れしてみましょう!
マーカーは流石にシャーペンと違って、インクらしさが出たはっきりした印象になりますね。
はみ出た部分は綿棒でふき取る事も出来ますが、この「ガンダムマーカー スミ入れ用ブラック」は乾燥した後に「消しゴム」でも消せるのでとっても便利です!
一つは持っておきたいスミ入れ用のアイテムですね。
ちなみに私個人は、ガンプラのスミ入れに「筆」を使った事が無いので、筆に関してはよくわかりません(汗。
【ガンプラ】スミ入れ後の拭き取りのタイミングやコツ
ガンプラの「スミ入れ」塗料後には、スジボリ周辺の余計な塗料の付着を綺麗にふき取る作業が必要になります。
スミを入れた後の拭き取るタイミングや時間、ふき取り方のコツについて詳しく解説していきますね!
スミ入れ後(塗料後)に拭き取るタイミングや時間
スミ入れ後(塗料後)の拭き取るタイミングや時間って気になりますよね?
早すぎたらせっかく入れたスミも消しちゃうかもしれないし、遅すぎたら汚れが取れなくなるかもしれないし・・・。
そんな悩みが誰にもあると思います。
実際に使っている私の感想なのですが、エナメル塗料は乾燥が遅い!とよく言われるのですが、ガンプラのスミ入れに使っているタミヤのスミ入れエナメル塗料は割に早く乾く傾向にあり、3分程度でふき取りが可能になります。
なので、スミ入れしたスジボリ周辺の余計な「スミ」をふき取るタイミングとしては、3分後から5分以内が理想です。
スミ入れ後、20分も30分も時間が経つとスミが乾きすぎてしまい、逆にふき取りにくくなるというデメリットも発生します。
point
■スジボリへのスミ入れ後、3分~5分の間で拭き取るのがベストなタイミングであり目安の時間になります。 |
スミ入れ後(塗料後)の拭き取り方やコツ
スジボリへのスミ入れが終わったら周辺の余計なスミをふき取りますが、拭き取り方にはコツがあります。
まず、2つのアイテムを用意しましょう!
■綿棒
■エナメル溶剤 |
綿棒はプラモデル専門の細い綿棒でも良いですし、市販の綿棒でも構いません。
綿棒なら100均やホームセンター、コンビニ、薬局などどこにでも売ってると思いますが、できるだけ先端が小さく滑らかな丸みを帯びた物か、先端がとがっているものか、どちらか用意してください。
出来る事なら両方揃えた方が使い勝手があるので最高です。
はみ出した「スミ」を「綿棒」で拭き取っていく訳ですが、そのまま使うのではありません。
綿棒の先に「エナメル塗料溶剤」を染みさせて、ふき取りするのがコツです。
こちらはタミヤのエナメル塗料溶剤です。
スミ入れ塗料はエナメル塗料なので、エナメルを溶かす溶剤を綿棒の先に付けて転がすようにふき取ると、キレイにふき取れます。
綿棒はすぐに汚れが付くので、何本も取り替えて使う事を進めします。
*スジボリ部分を強く擦ると、せっかく入ったスミまで消してしまう事になるので、出来る限りスジボリ周辺のはみ出た部分を拭き取る感じで行ってください!そんなに力を必要としないですし、楽にふき取れます。
綿棒の先端部分に軽く染み込ませるだけでいいです。
エナメル塗料溶剤の付けすぎは、スジボリのスミまで消してしまう可能性があるので注意してください!
これだけスミ入れがはみ出しても問題ありません!
必ず綺麗に仕上げる事が出来ます!
完璧でしょ!(笑)
綺麗にふき取れますが、綿棒はすぐに色がついて汚れてしまい、他の部分に汚れを広げる場合もあります。
綿棒は何度も使うのではなく、ここは割り切って都度、取り替えて使うようにしましょう。
【ガンプラ】スミ入れにオススメのエナメル塗料やペンのまとめ
ガンプラ【スミ入れ】おすすめのエナメル塗料やペンについてのまとめです。
■ガンプラのスミ入れにオススメのエナメル塗料
・タミヤ スミ入れ ブラック ■ガンプラのスミ入れエナメル塗料でひび割れが起こる原因 ・テンションのかかる部位やスジボリ箇所でエナメル塗料がパーツの弱体化を招く ■ガンプラのスミ入れエナメル塗料におけるひび割れ対策 ・パーツの塗装後にスミ入れする ■ガンプラのスミ入れにオススメのペン ・GSIクレオス ガンダム スミ入れペン ガンダム専用(シャープペンシル) ■ガンプラのスミ入れにオススメのマーカー ・GSIクレオス ガンダムマーカー スミ入れ用ブラック ■ガンプラのスミ入れ後にふき取るタイミングや時間 ・スミ入れしてから5分後にはふき取る ■ガンプラのスミ入れ後の拭き取り方やコツ ・綿棒にタミヤのエナメル塗料溶剤を染み込ませてふき取る
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ガンプラにおける「スミ入れエナメル塗料」に関してですが、意外と奥が深かったと思います!
ガンプラの「スミ入れ」などのテクニック系の「本」も発売されてるくらいですから、覚えておいて損はありません。
大切なガンプラ、愛情込めて作るプラモデルに少しでもカッコよく美しく仕上げたい!と思った時に、やはりスミ入れは施したいテクニックの一つです。
わずか数カ所のスミ入れでもディテールアップに繋がりますし、そのガンプラの情報量が多いに越したことはないです。
自分のガンプラモデラーとしての技術やテクニックを磨いていく事が出来ますので、是非、ガンプラ初心者の方こそスミ入れなどチャレンジしてみて下さいね!